【川尻】ヒシボさんとは?

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今回紹介させていただくのは、川元むつみ町にある蓮入院です。旧藩時代は、蓮入院がある付近から東方は一面に広がる田園で、太平の秀峰、久保田城とその城下町が一望できる絶景の地であったとされています。

 

蓮入院にまつわる伝説は次のようになっています。

古老(昔からのことに通じている老人)はこの寺を俗にヒシボ(清心坊)さんと呼んでいる。清心坊はもと佐竹藩家老梅津憲忠の僕(しもべ:召使い)であったが、大阪冬の陣のあと、念仏行者となり、諸国を行脚したあとこの地に庵を結んだ。

蓮入院は浄土宗で、ご本尊は阿弥陀如来です。ご本尊の阿弥陀如来像は年代不詳ですが、かなり古いものであるとされています。相好(そうごう:顔つき、表情)が柔らかく豊かだそうです。

また、赤田長谷寺の是山和尚が一刀彫(一本の小刀で簡単に彫る方法)で作った6体の地蔵尊のうち5体目の地蔵尊(1.75m)が安置されています。

そして境内には久保田藩軍学者塙守約の墓と大きないちょうの木があります。樹齢300年以上のものと考えられていて、秋田市保存樹に指定されています。

現在の伽藍は1984年(昭和59年)5月に改築竣工されたものです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。まだまだ紹介できていない川尻の歴史がたくさんあります。これからも川尻の歴史の深さを感じていただきたいです。

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