皆さんこんにちは!秋田といえば美味しいお酒で有名ですが、秋田市にお酒にまつわる句碑があることはご存知でしょうか?
今回は、秋田の地とお酒を愛した人たちについてご紹介します。

「盃の中に花あり泪阿里(なみだあり)」。この句は、暉峻桐雨(てるおかとうう)という方のものです。
桐雨、とは俳号であり、本名は暉峻康隆(てるおかやすたか)。明治41年2月1日に鹿児島県に生まれ、平成13年4月2日に93歳でその生涯の幕を閉じました。
暉峻康隆は、早稲田大学の文学部を卒業し、同大学の教授、名誉教授である井原西鶴(いはらさいかく)や松尾芭蕉(まつおばしょう)など近世文学研究の第一人者として有名です。
大学の枠を越えた社会的活動と発言で知られています。
また、「日本ほろよい学会」の初代会長として日本酒振興にも尽力し、晩年まで1日1合の常温酒をたしなみ、酒仙学者と称えられているほど、無類のお酒好きでもありました。
「日本ほろよい学会」は、秋田市で平成11年、若山牧水顕彰全国大会開催時に、「日本酒の復権」を願う当時の市長 石川錬次郎氏の発意で設立されました。石川氏は牧水とお酒が好きだそうです。
現会長は、早稲田大学教授で、石川氏と早稲田大学同期の、佐佐木幸綱氏が務めています。
牧水もまた、無類のお酒好きとして知られ、朝2合、昼2合、夜6合のお酒を飲んでいたそうです。
また、旅をこよなく愛し、息子には「旅人」と名付けたそうです。

ところで…この「盃の中に花あり泪阿里(なみだあり)」という言葉、どこかで見たことはありませんか?
なんと以前、前旭北地区PR大使の実生先輩が書いた、「寺町散策」の記事に登場したこちらの写真の文面と一緒なんです!
千秋公園には、牧水の生誕100年を記念して建立された「若山牧水歌碑」もあるので、お散歩がてらお酒にまつわる歴史巡りをしてみてはいかがでしょうか?
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