今回は前回の第1章に引き続き全良寺さんを紹介します。
前回は堂内に続く道を紹介しましたが、今回はとうとう堂内を紹介していきたいと思います。
上を見上げるとたくさんの絵が描かれていました。
まず一段と目立っている金色に輝く日の丸扇。
これは何かというと、五本骨の扇で佐竹紋と呼ばれるものだそうです。
藩の家老である渋江さんの家紋がもともとこのお寺の家紋だったであろうといわれています。
しかし、戊辰戦争の墓地を作って佐竹家の家臣を、丁重に弔ったため佐竹の殿様の家紋を拝領しました。
佐竹家と同じこの佐竹紋の使用を許可されているところは極一部です。
ほかの絵は中国からの絵だそうです。
250枚以上あり、そのうち90枚は石の版画でそれ印刷で増やしたのが残りのものだそうです。
こちらが、国指定重要文化財 銅造阿弥陀如来坐像です。
平安時代後期・十二世紀後半の中央の作だそうです。
この時期の金銅仏は全国的に遺例が少なく、 坐高で122.2cmに達する大型の金銅仏は本像以外は知られていません。
詳細や真偽は不明ですが、大地震により雄物川に水没していた所を引き上げられた(所々欠損しているのはそのため ?)と伝えられています。
その隣にいるのは、不動明王立像
八橋の真言宗。善門寺にまつられていたお不動様で昭和三十四年八月に善門寺が廃寺になった折に、秋田市の西国三十三番札所(札打ち) の三十二番の観音様と善光寺如来像と共に譲り受けたそうです。
・阿弥陀三尊図
秋田市土崎港町に生まれた日本画家 花岡朝生(はなおかちょうせい)の作で、奈良の法隆寺の火災で消失した壁画のイメージで描かれたといわれています。 当山十五世・智的和尚と親族同様の関係があったため、写生の旅をしてきては当寺に逗留し、絵を仕上ていました。
今回は堂内を案内していただきましたが、非常に歴史的で貴重なものがたくさんありました。
自分自身も非常に勉強になりました。是非皆さんも足を運んでみてください。
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