巳の刻の川反

Written By: 島村 凱開

皆さんこんにちは!雪解けも進み、太平山の山々の景色が朗々と青空に照らされながら見ることができます。今回は秋田市一の歓楽街、川反について、誠に稚拙になりますが私が感じたことをゆるやかに語って行きたいと思います。

私たちが訪れた時は早朝でしたので人々でにぎわう川反の路を見ることはありませんでした。江戸時代には武士の街が住んでいた場所であり、時を経て町人たちがこの地に移って以来続く街は活気があるように感じます。旭川を境に、昭和の名残を感じる長屋と近代を名乗る高層ビルにあるまるで異界の景色が突如として現れるのです。

 

こちらはすずらん通りと呼ばれる路です。雪もわずかに残り、夜から一転して通りは静まり返っています。ふと頭上を見ると高清水と書かれた看板があり、まるで昭和にタイムスリップしたかのような感覚に浸りました。

 

最後にあの有名な赤れんが館にたどり着きました。旧秋田銀行の本店として知られ、ルネッサンスやバロック様式の装飾がなされている一つの美術作品となっています。明治の代から秋田の栄枯衰退を見つめ、現在は静かなに佇んでいるように思います。

自分の住む町の歴史を知っている人は意外と少ないかもしれません。でも一歩出歩けばそこには先人たちが築き上げた歴史が今も残っていると思うと感慨深いのではないでしょうか。

文: 島村 凱開

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