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【川尻】「纏-まとい-」で届ける願い
今回も「まとい工房 南天」さんの紹介をさせていただきたいと思います。
前回は、店主の渡部顕(わたなべあきら)さんにミニチュア纏制作を始められたきっかけについてお伺いした内容を紹介しました。その次に、工房の名前をなぜ「南天」としたのかお伺いしました。南天はみなさんも目にしたことがあると思いますが、冬に赤い実をつけます。昔はほとんどの家庭が、庭に南天の木を植えて「火の用心」のお守りとしたそうです。南天の木の下に福寿草を植えることにも「難が転じて福となす」というような素敵な意味があります。こちらの工房の名前も「難が転じる」という語呂合わせで、人々の幸せと健康、そして火の用心を祈るという意味でつけられたそうです。素敵ですね。
次に、最近の心の変化についてお伺いしました。渡部さんは、まとい工房がオープンしてからは、知名度が上がれば、纏について興味をもってくれる人も増えるだろうと考え、纏を作品としてコンクールに出していたそうです。しかし、渡部さんの纏は残念ながら賞をとることができなかったようです。コンクールが終わるたびに渡部さんは纏と向き合い、どこがいけなかったのか考えて、何度も作り直されました。その繰り返しの中で、より評価されるものを、より良いものを、と作った纏がどこか「いやしい」ものに感じてきたそうです。その時にコンクールに出すということをやめる決心をし、一つひとつの纏に心を込めて作るということに集中できるようになったそうです。無茶な質問にも丁寧にお答えいただき本当にありがとうございました。
最後に、これから就職や進路などについて考えていく私たち大学生に向けたメッセージをいただきました。渡部さんは目をつぶり少し黙り込んだ後、「好きなことやものがあったら、上へ上へと考えるのではなく、奥を目指せ!」とおっしゃいました。
それは、先ほどの心の変化のお話にも通じるとお話してくださいました。救急救命士というお仕事をされてきた渡部さんは人一倍「誰かのために」というお気持ちが強いと思います。渡部さんが「人のため」を思い、願いを込めて作った纏は、これからも人々を救ってくれることでしょう。就職や進路などについて考えていく時に、しっかりと自分自身と向き合っていきたいと思いました。
渡部さんの作品はこちらのHPからご覧ください。
また、渡部さんのご自宅が工房兼ギャラリーとなっています。玄関に多くの作品が飾ってあります。商品案内にない、オリジナル纏もあるそうですので、お気軽にお越しください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
【詳細情報】
まとい工房 南天
住所:秋田県秋田市川尻みよし町9-3
電話番号:090-8924-6122
メールアドレス:a-6k.i_4r.a@kje.biglobe.ne.jp
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