住宅街や小中学校が立ち並び、コンビニやスーパーも密集するコンパクトシティの良いモデルとして成り立つこの泉地区のコミュニティの中心を担うこの場所は、地区を横断する泉中学校に面した通り沿いにたたずんでいる。
中からは老若男女元気な声が響き渡る。
このコミセンはまだ八橋や寺内、保戸野などの周辺にコミセンがなかったころから存在する場所で、今もこの泉地区の人々だけでなく、周りの地区からの利用者も多い。
また、この街の社会福祉協議会、体育協会、町内会連合会の事務所を置くなど、大きな施設だ。
そんな泉地区コミセンを利用する団体さん、職員の皆さんはこの街で、この場所でどんな日常を送っているのだろうか。
〇開館前の泉地区コミュニティーセンター
8:20
朝、まだコミセン解放前のこの時間に、入口前に咲きそろう花々の鉢植えに水をやる 1 人の女性がいた。
その花と女性の姿はまさに初夏の日差しの中で生き生きとした爽やかな朝を演出している。
この街にもいつもの朝が来た。
女性はこのコミセンの職員の一人でこの美しい花々に水をやるのは朝の日課。
すべての鉢に水をやり終えると、露に濡れ輝く色とりどりの花を横目に施設内へと入っていく。
続いて、施設内各室の開錠・点検・清掃だ。
職員は常に利用者に安全、快適に使用していただけるよう気配りをしている。
毎週月曜日と金曜日は線路沿いにあるウエルビューいずみの人たちが清掃ボランティアに来てくれるとのこと。
そんなところからも地域のつながりを感じる。
ところで、今年はほかに大きな仕事があった。
昨今の新型コロナ対策のため、施設内の手すりなど、人の手に多く触れるところの消毒だ。
これが案外骨の折れる作業なのだ。
この施設には、一階に事務室や大ホール、和室が二つと調理室、二階に会議室が三つある。
そのなかの会議室B にあるピアノ、これは平成 3 年に昔泉地区に開業していた藤原医院から寄贈されたものだ。
今は「コールカトレアいずみ」という合唱団体などがこのピアノを使い練習している。
〇午前中の様子
9:00
開館の準備を終え、コミセンの使用が開始される。
早速、続々と利用者がやってきた。取材した当日の金曜日は9:00 から囲碁の団体が毎週利用している。
これから先は、実際にこのコミセンを定期利用している団体の皆さんにこの泉地区コミセンについて、聞いてみた。
10:00 「スマイル&ダンス」
日付は変わって月曜日、大ホールに音楽とともに舞い踊る女性たちの姿があった。
フォークダンスのサークル、「スマイル&ダンス」だ。
毎週月曜日二時間活動しており、構成人数は 11 人、和気わ き藹藹あいあいと活動している。
ダンスの内容は外国の教本などを訳したりして踊る。
参加者たちは口々にボケ防止と言っていたが、生き生きと踊る姿を前にして、まだまだお若いマダムたちだ。
毎年、コミセンで主催されるコミセン祭りを目標に日々練習に勤しんでいる。
この大ホールの木の床、これが足によく踊りやすい。
また、ほかのコミセンより大ホールが広く、少ない人数でも占有させてくれてありがたい限りだ。
というのも、最近騒がれるソーシャルディスタンスが大きくかかわっている。もともと、フォークダンスとは手を取り合って、踊るもの。
しかし、この情勢の中で、手を取り合ってのダンスは禁じられる。さらに、なるべく2mの距離を保つため、大きな施設が必要になる。
そんな中、この泉地区コミセンは大きな大ホールを少ない人数で貸してくれるのは、会員たちの憩いの場となっている。
ーーーー施設概要ーーーー
ところ:秋田市泉北1丁目20-27
℡:018(824)8035
定休:8月13日、年末年始(12月29日~1月3日)
料金:完全無料
最後まで読んでくださりありがとうございます。
午後編は次回に続きます!お楽しみに~~
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