皆さんこんにちは!
最近は紅葉が見ごろになってきましたね…!色とりどりの葉っぱをつけた樹を眺めていると、それだけで癒されます^^
さて!今回は前回の記事でもご紹介させていただいた、「秋葉神社」についてさらに詳しくご紹介したいと思います。
まずは秋葉神社についてサラッとおさらいします!
秋葉神社は、明治19年俵屋火事の後、火伏の神を祀り、那波家の敷地に隣接して建立されました。
神社は川反三丁目町内会が所有していて、代々町内会長が氏子総代となっているそうです。
写真は、境内にある無智(ムジナ)大明神の石碑です!
石碑には、「昭和16年2月23日建立 川反三丁目 願主 成見永助 丁内有志一同」と書かれています。
この石碑にはエピソードがあるので、そちらもご紹介しますね^^
昔、町内で小間物屋を営んでいた永助の次女は、産後の肥立ちが悪く、回復が長引いていた。そのため、永助夫妻はエジコに相談した。すると、エジコは原因としてその昔、川反に住んでいて住処を追われたタヌキたちが娘に宿っているため、住処を作れば娘も回復すると言った。そのため夫妻は人々に相談し、タヌキを祀る慰霊碑を建立した。その結果、永助の娘は次第に回復し、生まれた孫も元気に育った。(「秋田市史叢書6「屋敷神・講・祠資料」」より)
「ムジナ」とは、東北地方ではタヌキ類全般のことを指します。
こういったエピソードを知りながら石碑を見ると、人々の願いが込められた神社なんだなあ…と改めて感じました!
また、社殿右手には、火袋が失われた織部灯篭があります。
織部灯篭とは、日本庭園の添景物の1つであり、茶室に入る前に手を清める「つくばい」の鉢明かりとして使用されていたものです。四角形の火袋をもつ活け込み型のため、高さの調節が可能となっています。茶人「古田織部」が好んだということからこの名前となったそうです。諸説ありますが、石竿に十字模様や聖人(実際は地蔵菩薩であるとも言われている)のように見える石像が刻まれていることから、キリシタン灯篭と呼ばれることもあります。
この神社の織部灯篭は、水子供養のために造られたものであると考えられています。
最後に、「マリア観音像」についてご紹介したいと思います!
江戸時代のキリスト教禁制下において、隠れキリシタンは観音像をマリア像に見立てて信仰していました。
この時に信仰の対象となったのが、マリア観音像です。
秋葉神社にある説明には、このマリア観音像は日本に5体ほどしか存在していないと書かれています。
神社にある像がこのマリア観音像なのかは諸説あるそうですが、これほど貴重な像が秋田にあると聞き、とても驚きました…!
境内にあるマリア観音像の祠は、両脇がステンドグラスになっており、すごく綺麗でした!
この様に、秋葉神社は様々な人の願いや祈りが込められた神社です!
皆さんもぜひ一度訪れてみてはいかがでしょうか?
<場所> 〒010-0921 秋田県秋田市大町3丁目2-19
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