【旭北】茶町とぎくて…

株式会社 那波伊四郎商店・那波紙店と振り返る歴史

紙の専門店でもある那波紙店。

旭北地区外町中心部の代表的老舗です。

那波紙店がある場所は、昔から商業の中心地でした。

1604年、佐竹義宣は城の周り(現在の千秋公園周辺)に旭川を挟んで、

侍が住む「内町」町人が住む「外町」を整備しました。

秋田の方はきっと一度この話は耳にしたことがあるかもしれません。

そして土崎に住んでいた商人たちを移住させ「茶町」が作られました。

さてさてその後、秋田藩は外町のいくつかに特定の商品の独占販売ができる

特別な権利を与えました。

そして茶町に与えられた商品は…

綿砂糖畳表鰹節

そうです。茶町の名前の由来はここから!

那波紙店さんが紙専門店である理由もここで判明しますね。

ですがなんと、明治11年頃は茶と砂糖も販売していたそうです。

しかし、那波紙店の現在の建物は明治19年俵屋火事で焼失してしまいます。その後土崎にあった船宿を移築。

この頃から和紙を中心とした商売をするように。

そして平成26年に屋根の造りが江戸時代末期の表構えを伝承するものであることから国登録有形文化財に指定されました。

 

そしてひと際目を引く看板

これは「那波雲城」筆の看板。

欅からできています。

那波雲城先生は四代目の那波伊四郎さんの分家筋に当たり、親しい間柄だったことから、書を依頼。

創業当時は今のものよりも小さく、一枚だけの看板だったそうです。

そして特別にお店の奥を見させていただきました。

お店の奥は住居として使用していたそうです。

土蔵や、昔使用されていた金庫などが今もそのまま残っていました。

昔から地元の方に愛され続けていた那波紙店さん。

茶町と共に歩んできた那波伊四郎商店・那波紙店さんだからこそ味わえる

歴史や伝統があります。

知ることでこの地区の沼にハマるかも…?!

                               

参考出典:那波紙店

くぼた旧町名物語

文責:金子実生

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